スマートフォンで読むコミック

電子コミックの普及にあたって

電子コミックの普及にあたって

本屋に行かなくても、本を買わなくても、最新のコミックが手元にあるスマートフォンやタブレット端末で簡単に読める時代がきました。

 

このことについて、ただ「便利な時代になった」なんて感じてしまう人間がひとりでもいるのだとしたら、それはとても悲しく残念なことです。

 

日本の労働環境を考えると画期的なものかもしれない、便利なのも事実です。で
もそこに少しでも良いから空虚感があってほしいと願うばかりです。漫画家は紙とペンに魂を込めて独特の音を鳴らしながら、独特のインクの匂いの中で作品を生み出しています。それでも時代についていかなくては食べていけないという現実にどれほどの無念さや葛藤を抱いているのでしょう。コミックは「見る」、「読む」が全てではありません。独特のにおいや手にした時のなんとも言えない幸福感、次の展開が気になって仕方がない時のページをめくるわくわくした気持ち、そしてそのページをめくる音や手触り、これら全てが合わさってはじめてコミックという媒体が成立するのです。

 

よって、コミックというのは従来の紙でできているもの、電子コミック、電子書籍はひとつのツールにすぎないという認識を人々が持ち、画面ではなく紙から情報を得ることに様々な意義を感じることのできる人間が増えることを祈るばかりです。コミックの発売日には本屋に子供、大人が集まることを願っています。

 

この願いは非常に難しいかもしれない。全てがデジタルに移行してきている世の中。
だけど私はあきらめないでいきたいと思う。


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